着物の保管方法

着物を陰干しする時期や簡単に済ませる方法と保管方法

着物を陰干しすることは大切です。

でも陰干しするのって大変めんどうくさく感じますよね。

また着物をたたまないといけないし。。。

そこで今回は陰干しの重要性や、陰干しする時期、さらにできれば簡単に済ませる方法、そして着物の保管方法について解説します。

陰干しをする時期は年に2回がベスト

着物を陰干ししてほしい時期は、梅雨明けと2月頃の2回やっておくと良いでしょう。

梅雨明けのタイミングは、梅雨が明けてカラッと晴れて空気が乾燥している日を選んでください。

2月も同じですが、冬場は元々空気が乾燥していますので、曇りや雨の日は避け、晴れの日を選んでください。

陰干しを年2回できない場合は?

どうしても年に2回陰干しすることが難しければ、梅雨明けの時の1回でも構いません。

とにかく着物に乾燥した新鮮な空気を一度通してあげることが肝心です。

陰干しをする時期に関してはこちらで詳細を解説していますので、よろしければ参考にしてください。

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着物の陰干しをする時期はいつがいいのか?

着物は虫食いされないの?

着物が虫食いされては困るので、着物をしまうタンスやたとう紙の中に防虫剤を入れている人は多いでしょう。

しかし、着物のクリーニングをする職人である私から見て、防虫剤は基本的にはそんなに必要ないと思います。

正絹の着物で虫食いされた着物をほとんど見たことがない

長年、私は着物のクリーニングを専門に扱ってきましたが、少なくとも私が今まで見てきた中で、正絹の着物で虫が喰っていた物はほとんど見たことが無いですね。

もちろん0ではありませんが。

ウールの着物は虫食いされる

ウールの着物であれば虫食いされているのをいくつも見てきましたが、正絹の着物ではほとんど皆無に近いです。

同業者の間でも絹には虫食いはほとんど無いと言われる人がほとんどです。

そういったこともあり、当店では防虫剤は特にオススメしていません。

本来、着物(絹)は紬や黒物の着物以外は十分な精錬がされて作られているため、着物や帯として世に出ている絹には虫に食われにくいということです。

もちろん、「絶対」ではありません。

0%ではないとは思います。

そういった意味では、紬や黒物(留袖や喪服)の着物はまれに虫食いされる可能性があるので、防虫剤を1つタンスの角に置いておくと程度で安心できると思います。

虫食いや防虫剤のことに関してはこちらで詳細を解説していますので、よろしければ参考にしてください。

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着物は虫食いされないの?防虫剤は必要なの?

陰干しを簡単に済ませるには?

陰干ししたいのはやまやまだけど、その後着物をたたむのが面倒くさいということで、なかなか陰干しすることを敬遠してしまいがちだと思います。

なんとか着物をたたむという作業を避けることはできないかということで、以下の方法はいくらかの効果があると思われます。

タンスから出してたとう紙を拡げる

どうしても陰干しが面倒だという場合は、まずタンスから着物をしまっている(包んでいる)たとう紙ごと出します。

そしてたとう紙の紐をといて着物が見える状態にたとう紙を開けるだけでも、着物に直接新鮮な空気が触れますし、タンスやたとう紙の中に溜まったガスも除去できるので、それだけでもいくらか違います。

陰干しを簡単に済ます方法に関してはこちらで詳細を解説していますので、よろしければ参考にしてください。

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陰干し(虫干し)を簡単に済ませる方法

クリーニングに出す

年に何度か着物を定期的にクリーニングしている人は陰干しする必要がない場合もあります。

しばらくクリーニングしていない場合は、丸洗いしてもらうだけでも洗った後に干しますので、陰干しする必要はなくなります。

このことに関してはこちらで詳細を解説していますので、よろしければ参考にしてください。

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着物をクリーニングに出すタイミングによっては陰干しをしないで済ませられる!?

着物にカビが生えないように保管するには?

着物を保管するにおいて、一番気になるのが「カビ」の発生です。

長年保管する場合はなおさらカビの発生リスクが伴います。

着物にカビが生えないようにするには、年に1~2回の陰干しは必須ですが、他にどのような保管の仕方が良いのか解説します。

着物用の乾燥剤を敷く

着物用防湿剤、つまり乾燥剤のシリカゲルを収納スペースに敷いておくだけでもかなりの効果があります。

注意したいのは、湿気を水に変えてしまう商品は何かのはずみで液体がこぼれて着物に付く可能性がありますので、おススメできません。

桐のタンスや桐盆に収納する

桐のタンスや桐盆は湿気を通しにくい性質があるため、カビの防止と共に防虫効果が高いと言われています

ただ、桐のタンスや桐盆にしまっているからといって油断は禁物です。

実際に桐タンスや桐盆に収納していても、その設置場所が湿気がひどかった場合、カビが発生したという事例はあります。

すべての保管方法において「絶対」は無いので、やはり年に1~2回の陰干しという作業は怠らない方が賢明ということです。

着物の保管の仕方に関してはこちらで詳細を解説していますので、よろしければ参考にしてください。

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着物の保管の仕方どうすればいいのか?

「着物を陰干しする時期や簡単に済ませる方法と保管方法」のまとめ

・着物は年1~2回陰干ししてあげるのがベスト

・着物はウールでない限りは虫食いはそんなに心配することではない

・陰干しを簡単に済ませる場合はタンスから出してたとう紙を拡げるだけでも少しは効果がある

・陰干しする代わりにクリーニングに出して丸洗いする方法もある

・着物を保管する場合はできれば桐のタンスか桐盆

・保管の際は着物用乾燥剤を敷いておくのも効果あり

・保管において「絶対大丈夫」ということはないので、年1~2回の陰干しは推奨

着物専門クリーニング店
大正13年(1924年)創業
しみ抜き・洗い張り・丸洗い
きもの処 大榮
福岡県福岡市城南区樋井川1-23-22
電話番号:092-864-7701
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