着物(絹)は風による新しい空気と乾燥を喜びますので、陰干しは必ずやっておいてほしい自分でできるお手入れです。
では陰干しはいつの時期にやっておくと良いでしょうか。
陰干しをする時期は年に2回がベスト
着物を陰干ししてほしい時期は、梅雨明けと2月頃の2回やっておくと良いでしょう。
梅雨明けのタイミングは、梅雨が明けてカラッと晴れて空気が乾燥している日を選んでください。
2月も同じですが、冬場は元々空気が乾燥していますので、曇りや雨の日は避け、晴れの日を選んでください。
どうしても年に2回陰干しすることが難しければ、梅雨明けの時の1回でも構いません。
とにかく着物に乾燥した新鮮な空気を一度通してあげることが肝心です。
陰干しの仕方
窓を開けて風を通し、直射日光の当たらない部屋で衣紋掛けかハンガーに着物を吊るして風に当てるようにして干します。
帯など干すスペースが無い場合は、イスの背もたれに掛けてもいいです。
直射日光には決して当てないようにしてください。
一発で色焼けしてしまいますので、時間の経過で陽が差し込むような場所も避けましょう。
蛍光灯でも変色する場合がありますので、部屋の蛍光灯も消しておきましょう。
陰干しの際にチェックしておいてほしいこと
この陰干しの際に、ついでにカビやシミの点検もしておいてください。
もしカビを発見したり、シミの変色などを発見したら、できるだけ早いうちにお手入れに出しましょう。
時間が経つほどシミは取れなくなり、しみ抜きの工賃も高くなります。
最悪、手遅れということもよくあります。
「着物の陰干しをする時期は?」のまとめ
当店では最低年1回は陰干しすることを推奨しています。
なぜかと言いますと、陰干しを全くしないで何年も着物をしまいっぱなしにしてカビが発生していることやシミが付いていることに気付かずに、それらが変色し、手遅れ状態で持ち込まれるお客さまが後を絶たないからです。
何にしても早めの対処が大切なんですね。
ちなみにクリーニングして受け取った後スグに陰干しすることは当店に限っては必要ありません。
次の梅雨明けや2月頃のタイミングで陰干ししてもらえば大丈夫です。
もしカビを発見しても、くれぐれもご自分で洗剤などを使ってカビを取ろうとするような危険なことはされないようご注意くださいね。
【関連記事】
着物を陰干しする時期や簡単に済ませる方法と保管方法
着物専門クリーニング店
大正13年(1924年)創業
しみ抜き・洗い張り・丸洗い
きもの処 大榮
福岡県福岡市城南区樋井川1-23-22
電話番号:092-864-7701
オフィシャルサイト:https://www.kimono-oteire.com/